眠剤と体内時計
前回は体内時計を戻すより維持する事のほうがより難しいという話をしたが、
今回はその体内時計を戻す眠剤について書いてみようと思う。
私もこれまであらゆる眠剤を飲んできたが自分に合うものは大体わかっているし、
それを使って体内時計を戻す治療をおこなったりしている。(体内時計を作るという表現が正しいのかもしれない)
最近では睡眠障害者の多くがアルコール中毒になって、寝るためにお酒を飲む、
つまり寝酒で睡眠時間を調節しているというような記事を見た。
じゃあ酒はダメでも眠剤ならいいのかといったら必ずしもそうではない。
アルコールのほうが健康的被害があるのは確かなようだけど・・・
これは医学的な見解ではなく、私の経験上での話だが
アルコールも眠剤も結局はそれなしで寝れないようになってしまうのだ。
眠剤を使って体内時計を作ることに否定はしないが、どの眠剤も中毒性が少なからずありそうだ。
心療内科や精神科医では昼夜逆転しているその体内リズムを戻すために決まった時間に眠剤を服用して、
決まった時間に起きるように調節していくような治療法が多いのかもしれないが、薬なしでは寝られないようになっている。
そして、薬を抜いて寝れるようになるまでの時間がかなりかかった。しかも抜き方を間違えてしまうと、
また体内リズムがおかしくなってしまうので薬を抜いていく時はより慎重にしないといけないのかもしれない。
そもそも、最初のうちはお酒で寝るのではなく、お酒によって眠気を誘発させていたという人も多いのではないだろうか。
それがアルコール度が増していき意識を飛ばすくらいまで飲まないと寝れなくなってきたといった感じで・・・
私も一年に何回か経験するけど、自然に眠くなって布団に入って寝るのが一番気持ちいいと思う。
(実は一昨日の昼間にこうなった)
「眠いから寝る」
本来はこれが一番自然な形だったはずが、どういうわけか「寝なければならないから寝る」になってしまい、
アルコール、さらには不眠症でお薬となったとも捉えることができる。
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