睡眠障害は理解されにくい
睡眠障害を持たない普通の人からすると、朝起きれないのは怠けているとか、
眠れないのは寝る努力が足らないなど、理解されにくいようだ。
まあシンプルに言えば怠け病とか学校や仕事が嫌なんだと解釈されることもある。
正直、睡眠障害者からするとかなり凹むようなことばかり言われる。
私が睡眠覚醒リズム障害になる以前は睡眠障害なんてまだ世に出回っていなかったため、
周囲から酷くダメ人間扱いされてきた。だからといって、
最初は周囲の人に腹を立てたり恨んだりしたこともあったけど、今は責めもしない。
それは自分がその立場にならないとわからない
と思うからだ。
睡眠障害者の「夜眠れません」ってのは普通の人からすると、
ただ寝付けない日もあるという感覚、「朝起きれません」ってのは、起きようと思えば起きれる、
早く寝ないからという感覚であることが多い。
つまり、どうして寝つきがわるく、朝起きれないのは早く寝ればいいだけじゃないのか
という安易な考え方で解釈してしまうため、生活がたるんでいる、怠けているという捉え方になってしまう。
そのことに気づきそうで、実は心から理解するには時間がかかる。
やはり凹む言われ方をすると心のどこかで腹立てたり、自分が責められてる感に陥る。
そもそも
寝ることや起きることが苦じゃない人たちが睡眠障害の苦しみが理解できるわけがない
のだ。
そうなるともうあきらめるしかない。
悲しいが、これが現実だけど少しでも睡眠の病気なんだってわかってくれる人がいればありがたい。
人間関係でギクシャクするかもしれないけど、こういう人たちは睡眠障害はおろか、
自分の目でしか物事をみていないのかもしれない。
まあ、もしかすると経過とともに理解をしてくれる人も中にはいるけど、
それは期待して相手に求めるのはやめたほうがいい。
私の母は私の症状が悪化(起きて記憶が飛んでたなど)で、おかしなことに気がついた。
ところが私の父は15年くらいしてから、睡眠の病気なんだって気づいたわけで、
最初は父とかなりギクシャクした関係であった。
まあ、だからといって理解できない人とのコミュニケーションを切り捨てるというわけじゃないけど、
理解してもらおうとも思わないので、睡眠障害の話すらあまりしないようにしてる。
逆に私だって他の障害を持った人の苦しみや苦労を理解できるかっていうと、
自分がその立場じゃないので、この障害で苦しんでいるんだなってことくらいしかわからない。
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