ADHD&睡眠障害と一緒に生きる!

先天的なADHD&睡眠障害とどう生きていってるのかを記事にしていきます

会社勤めの困難

昔からADHDの症状でじっとしていられない、待たされるとイライラするというのは昔からだったということもあって簡単に考えていましたが、実はこれが社会生活ではとんでもない困難であることがわかってきました。ここでは私のADHDの症状とそれに対する会社勤めの困難を個人的見解で記載していきたいと思います。
あくまで私の症状と見解ですので、ADHDとどれだけ関係しているかなどの専門家的な見解ではないです。

じっとしているのが嫌だけど我慢

ADHDの症状でも書いていますが、私は幼児期の頃から保育園のお遊戯会、小学低学年生の頃の運動会で、ずっと座っているのが嫌でその席で泣いていました。それが10歳~15歳くらいにかけては退屈な授業の時はマンガ本を読んだり友達と手紙のやり取りをしたり落書きをするようになりました。そして成人してからは会社内で1時間に1度はトイレや事務所外を徘徊したりして行き過ぎて怒られたこともあります。
私はじっとしているとソワソワしたりキョロキョロしたりして1時間くらい我慢していると限界がきて爆発したかのように立ち上がります。基本的にじっとしているのが苦手で嫌なのです。現在、ストラテラを服用して我慢できる1時間が1時間30分くらい程度にマシにはなっているようですが、やはりじっとしていることに対する我慢をしているのは変わりありません。ADHDと診断されてからはじめて他の人に”じっとしていることの我慢について”聞いてみると我慢なんてしていないと逆にビックリされました。

拘束されている時間は精神的ストレス

じっとしているのが嫌なので会社にいるときは抑えつけられたり拘束されている感じがします。つまり勤務時間内はじっとしていなければならない時間という感覚があります。皆さんが自由にしている会社もあって、いろいろ考えなおしたり捉え方を変えてみたりしましたが、どうしてもその感覚から抜け出すことができませんでした。その他、出勤して会社のビルに入る時など「これから拘束される時間」と嫌悪感を感じて、酷い時は帰宅することさえありました。勤務時間が終了して一歩会社の外に出るともうそれは自由な時間で、拘束から開放されて自由に何をしてもいいという感覚になります。根本的に「じっとしていなければいけない時間」と「自由にしてもいい時間」という気持ちの違いだと思います。そして、これが私の場合、精神的ストレスとして蓄積されて2~3か月もすると今度は睡眠に影響がでてきて、最終的には退職という形になるのを繰り返していたと思います。
念のため、私は働くことが嫌なわけではありません。現状、自宅で勤務していますし、会社でも仕事に集中している時間は苦に感じませんでした。ただ、どうしても会社という組織は勤務時間や勤務態度などを守らなければならなくなり、じっとしているのが困難で落ち着きない人間と見られる私にとってそれがうまくできないのが正しいのかもしれません。

勤務時間という決まった時間に自信がない

これはADHDというより、私が睡眠障害を併発してることが苦になっていることですが、会社勤めするとたいていは決まった時間に会社にいなければいけません。睡眠リズムが崩れやすい私にとってこれが非常に困難なところです。その日は決まった時間に出勤できたとしても、次の日、キッチリ起きることができて出勤できるのかどうかは闇です。寝なければいけない時間に脳が活性して全く眠れず朝まで起きていることすら日常的です。そして朝早く眠くなり寝てしまうととたんに今度は起きれなくなります。10:00出勤の会社で9:00に起きないといけないときに朝の6:00くらいまで起きていたことがあります。睡眠時間は3時間しかありませんが、私の場合は起きるのにも時間がかかります(ADHDの注意欠如多動症)。まして眠りも浅いのでその日は地獄のように眠さの一日になることさえあります。会社勤めをしている時は毎日ように「明日はちゃんと出勤できるのかな?」とずっと不安を抱えながら一日を過ごしていました。月~金の決まった時間に起きて決まった時間に出勤するという当たり前のことが困難で自信がないわけです。
結局、起きれなくて昼から出勤になる遅刻や、昼過ぎまで寝て欠勤することが多くなり上司に怒られたりすることもよくありました。

暇こそかなりの苦難

大きな仕事がなく、その日はまったりデスクに座って雑務でもしながら時にはネットでニュースを見ているみたいな時ってあります。仕事にはそういう日も必要だと思いますが、まったりデスクに座って雑務のような”ちょっと暇状態”を過ごすことが私にとってかなりの苦痛だったりします。特にやることのない時間、退屈という時間の空白が耐えられないわけです。そういう時にソワソワしながら座っていると「うわー」って何やら爆発しそうな感情になって立ち上がります。

一つのことに夢中になっている時も困難

一つのことに夢中になっている時、度合いにもよりますが、基本的にそのことばかりに集中して考えています。例えば、夢中になって作っているプラモデルがあった場合、仕事中であろうが会議中であろうが、そのことから頭が離れません。そのことを一旦おいて、仕事や会議に集中しなければならないとわかっていながら、うまく切り替えれないのです。わかっているけど辞められないとはまさにこのことを指します。そういう状態になると、人の話は聞かずに別のことに気が散っているため、よく怒られたりしました。夢中になっているもあって酷い時は会社や学校を休んでまでそのことに集中することさえ何度かありました。周りからは自分に甘いと言われて、何度も自分で反省はしましたが、やはりわかっているけど辞められない感じです。

予定を組むのが苦手

仕事でスケジュールを組んでくださいということは多々ありました。私の場合はクリエーターなので完成までのスケジュールを組み、進捗を報告することが仕事でもありましたが、このスケジュールを組むというのが苦手でした。つまり時間配分などを考えて計画的に進めていくことがどうしてもできません。しかし、そう言っていると仕事になりませんので、期日を決めて完成させていくわけですが、その間に別のことに気を取られないかなど不安になったり、過度な強迫観念を持ってしまい、昼食をとらなかったり、さらには家に持って帰って食夜遅くまで仕事をしたりと、とにかく一日も早く完成させることに集中します。これが後に体調不良になったりするわけです。

先延ばし

私が行っていた業務は一つのものを完成させることが多いので優先順位はほぼ一つしかありませんので、その期日が遅れることはなかったですが、その業務中に他の簡単な雑務をやっておいてと言われて、面倒なので先延ばしにした結果、そのことを忘れていたということで怒られることが多々ありました。特に優先度は低いものなんですが忙しいと言えばいいのに、どうしても請け負ってしまった結果忘れてしまうわけです。他、アルバイトをしていた頃「今日は絶対に入ってくれ」と言われて「行きます」と言ったにもかかわらず他のことに夢中になってアルバイトを無断欠勤したこともありました。また、子供の頃ですが、夏休みの宿題をせず遊びまくって、「夏休みの宿題は?」と親に聞かれると「一週間くらいでできる」などと根拠のない自信?を持ったりしていました。そして二学期の一週間前になって突然やりだすのですが、量が半端なく後で徹夜までするほど大変な状態にまで至りました。

睡眠リズムが崩れて出勤できなくなる

これこそがまさに私を社会不適合にしている最大の原因といえます。昔から睡眠リズムが安定しているときに「次こそいける!」と思い、新しい職に就きます。ところが、やはり2~3ヶ月(最長で半年)するとたちまち睡眠リズムが崩れてきて、最終的には朝起きれず遅刻が増えたりします。これは上記「拘束されている時間は精神的ストレス」の項目でも述べていますが、一つは精神的ストレスとして蓄積されて2~3か月もすると今度は睡眠に影響がでてきて、最終的には退職という形になるのを繰り返していたと思います。もう一つは私は基本的に睡眠リズムが崩れやすいです。酷いときは入社三日目でおかしくなり退職になったこともあります。

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